題名のある連載を始めることにします。一回目は「南無阿弥陀仏からはじめよう」。
真宗門徒からお念仏の声が聞こえなくなったと言われるようになりました。
世代の違う家族が共に暮らさなくなっているのですから、
お念仏が伝わらないのも仕方がないようにも思います。
そこであえて、お念仏する習慣のススメ、をします。
ご自宅のお内仏(仏壇)の前でお参りをされる際、
声に出して「南無阿弥陀仏」とお念仏されていますか?
「南無阿弥陀仏」は称えたから病気が治るとか、運がよくなる、というようなものではありません。
ではどういうことか?というのはおいおい考えていくとして、
まずお念仏を声に出してみよう、ということを提案します。
「何回称えるのですか?」と聞かれることがありますが今回は、
息が続く限り称えてみる、身体の中の空気が出てしまうまで言い続ける方法をおススメします。
言い方は「ナムアミダブツ」でも「なまんだぶ」でもよいでしょう。
お念仏をしたら何か変化が起こるというわけではないと書きましたが、
身体の中にある空気を全部出してしまうことはその後の「吸う」動作に少なからず影響を与えます。
それがどんなものかは、まず声を出してお念仏してお参りしてみなければわかりません。
まず兎にも角にも声に出してお参りする。
朝夕に正信偈を読むのが難しいという方でも、これならできるのではないでしょうか。
出来る限り毎日、息を吐き切る時間を意識的に持つ。ナムアミダブツと声に出してみる。
どうですか?やってみませんか?