全国的に厳しい暑さが続き、熱中症など体調には十分注意したい夏。
こんにちは、正法寺法務員の谷です。
7月28日(金)『仏具を磨こう お荘厳を知る①~お家の仏具、光ってますか?~』を行いました。
【ナムアミダブツ】というお念仏と正信偈のお勤めから月一報恩講は始まります。
今回は暑さと時間の都合で正信偈にかわって真宗宗歌を歌いました。(書写もお休みです)
真宗大谷派勤行集(赤い本)にも載っており、その他の讃歌もいくつか収録されているので、
お持ちでない方も、お寺に用意されているものを手にとって、是非ご覧くださいませ。
さて、仏具を下ろして研磨剤などで磨く行事を、『おみがき』と呼びます。
浄土真宗のお寺の本堂やお内仏(仏壇)といえば金色でキラキラと輝いていますね。
ご本尊は阿弥陀如来、阿弥陀は元となるインドの言葉の音をとって漢字にあてた言葉です。
「アミターユス」「アミターバ」の二つを意味していて、
住職はそれぞれ「無限の慈悲のいのちの仏」「無限の智慧の光の仏」と訳し、
智慧の光、極楽浄土の功徳を表現するため金色に輝いていることを伝えました。
金色に見える仏具の素材は、金の代用として真鍮(しんちゅう:黄銅とも呼ばれる)が主に使用されます。
仏具以外で身近なものは五円玉や金管楽器。金管楽器で編成された楽団はブラスバンドと呼ばれ、
真鍮(黄銅)は英語でブラスと言うことからきていると住職が話すと、参加者の皆様が大きく反応していました。
金はさびない(酸化しない)のに対し、真鍮は酸化すると次第に黒っぽい色味に。
煤(すす)や灰、埃(ほこり)など、どんなに丁寧に扱っていたとしても、少しずつ汚れていきます。
そのため『おみがき』が大事にされてきたのでしょう。
住職は、本堂やお内仏の輝きをとりもどし、お荘厳(しょうごん:お飾り)を整えることが、
亡き人を(浄土に生まれた)諸仏と仰いできた真宗門徒にとって、極楽浄土の功徳をたたえることであり、
諸仏の呼びかけに、私も浄土に生まれていきたいと敬いの気持ちをもってこたえる行いであると、まとめました。
仏具の磨き方については、こちらの動画を参考にさせて頂きました。
おりんの磨き方を教えて!【教えてコバヤン10】 株式会社滝本仏光堂お仏壇ちゃんねる 様
いよいよ実践、持ち込みの仏具やお寺の仏具を参加者の皆様と一緒に磨きます。
こまめに休憩しながら、おやつに水分補給、暑い中にも関わらず、キラキラに磨かれていく仏具の数々。
お盆に向け、お荘厳が整えられる本堂には、今回磨いてくださった仏具が飾られます。
参加者の皆様、暑い中での作業、本当にありがとうございました。
次回の月一報恩講「行いがわたしを導く時間」は、
9月28日(木)
『DODALO(どーだろー)?カード~アート作品から知ろう!~』
の予定です、皆様のご参加お待ちしております。
※8月はお休みです。
文責:谷