お花は住職、坊守、法務員が池坊の先生に習っていますが、
今日は春休みに入りお暇な次男(二年生)も参加。
自由花を生けていたので、どうしても花を生けたがる次男を
満足させるため、一つの花器に二つの剣山で対応。
左側に冬を表現したから、右側に春と夏を立ててみて・・・
などと言いながら一緒に生けたのですが・・・
最後に先生が緑の葉を足してくださり、ぐっと引き締まったものの
うまく伝わるのか・・・?
いずれにしても決まりごとのない自由花を生ける時には、
わずかでもテーマを設定してみるのは近道のようです。(坊守)
※日めくりカレンダーが23日のままでした
しばらく更新しない間に、生け花の花もすっかり季節が変わりました。
今回は住職が生けた自由花。先生が柳で直線的に角度をつけた
枠取りをされた後は、ほぼ住職一人で生けあげました。
「奥行きをつけて広がりを持たせた」と住職。
ひまわりの後ろに立てたアレカヤシは本来もっと葉が長く
曲線的な流れを持つ植物ですが、今回は直線的に使った
柳に合わせ、先端をあえて切り落として使っています。
そうすることで全体の統一感が出ます(先生のアドバイス)
自由花でも何かしらの規則を作ることで統一感を出します。
間もなく桃の節句です。
今回は桃を用いた、生花一種生け(しょうかいっしゅいけ)です。
一種生けの場合自由度は増しますが、
桃のように枝振りがそろっていない花材を用いる際は、
主要な枝を先に選ぶことがポイントだそうです。←笹山先生より
主要な枝のことは、役枝(やくえだ)と言います。
生花の主な役枝は、真(しん)副(そえ)体(たい)の三つ。
少々奥行きが分かりづらいですが、一番高く上に伸びているのが真。
一番後ろに長く広がりを見せているのが、副。
一番前に短く出ているのが体。です。
この三つにどの枝を振り分けるのか。
まずそこから考えて生けました。
自由花は洋風の場所にも合わせられるので生けられるようになりたい!
と思うものです。が、自由というのは意外に難しいものです。
今回の花材にはメインとしたいグリーンカラーが三本あったのですが、
最初私(坊守)が生けた際、三本を花束のような立て方で生けました。
そこで先生よりいただいたアドバイスが、
「同じ花材を生ける場合は、前後や斜めにその花材を振って間合いを設けると
単調にならない」ということでした。結果出来上がったのが写真のような自由花です。
写真では奥行きが伝わりにくいですが、
花束のような単調さから離れ、文字通り自由な雰囲気になりました。
挿し口近くに見えるブラックリーフという花材にも注目です。
先日の生け花投稿はクイズ形式にしていましたが、
いかがでしょうか。正月花を生けたのは、住職か坊守か?
答えは、住職。でした。
華やかな自由花でしたので、坊守かなと思われたかもしれませんが、
住職でした。今回の生花(しょうか)も住職が生けています。
柳・はらん・チューリップ の三種生け。
三種生けは二種生けより自由に生けることができます。
とはいえ針金などはもちろん使えません。