真宗大谷派 専念山 正法寺

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寺だより

2023/6月 月一報恩講『行いがわたしを導く時間』行いがわたしを導く時間2023年07月01日

激しい雷の音のあとに停電、そして鳴り響く火災報知器に慌てた梅雨の一日。


こんにちは、正法寺法務員の谷です。


6月28日(水)『真宗門徒の終活ノート~"法名"を生前にいただく?!~』を行いました。


本堂・敷地内の安全確認が済み、停電も雨天高所の中で懸命に復旧作業をして下さった、


送配電のプロフェッショナルの方々のおかげで、月一報恩講の時間に間に合いました。


【ナムアミダブツ】というお念仏と正信偈のお勤めから月一報恩講は始まります。


お勤め後は書写の時間です。テキストはこちら → 『書いて学ぶ 親鸞のことば 正信偈』


数時間前には「ジリリリ...!」っと大きな音が響いていたとは思えない本堂で、


心を落ち着かせ、私も書写に取り組みます。


自分の思いは置いておいて、与えられた言葉をひたすらなぞる、これが意外と難しい。


そんなことないよ!っと思った方は是非チャレンジしてみてください!


お茶とおやつで休憩した後、いよいよ表題について住職が話します。


『真宗門徒のお葬式~真宗の仏事の回復を願って~』(真宗大谷派大阪教務所発行)と、


『通夜・葬儀のこころ』(東本願寺出版部発行)の二つの冊子を配布しました。


まず終活で考えることを大きく四つに分け、


1.身の回りのものを整理すること 


2.医療のこと 


3.葬儀のこと 


4.その他、保険や財産のことなど 


そして、近年終活が取り上げられる要因として、


1.周り(家族)に迷惑をかけたくない 


2.孤独や孤立感から不安がある 


3.死がどこか他人事である 


と解説しました。


また、葬儀のことは宗教との結びつきもあることから【宗活】と表現し、


時代の流れと共に、仏事から人事へと変わっていった儀式などについては原点を掘り下げ、


仏事は「(亡き人の生前のご苦労など)いただいたものをいただきなおす」場でもあると伝えました。


ここで小休止、水分補給後、住職から坊守へとバトンタッチ。


森山良子さんが亡き兄への思いを込めて作詞された『涙そうそう』(沖縄の言葉で涙がぽろぽろこぼれ落ちる様子)


亡き人へ思いをはせる、おもいやる、その心が柔らかなメロディーと合わさった名曲です。


坊守が「亡くなった人がいるからお寺にくる、私もそうです」と、お寺に出向くきっかけを話し、


『行いがわたしを導く時間』に相応しく、集まった皆様と一緒に歌いました。


最後は住職が法名と戒名についての解説、生前に法名をいただく帰敬式の紹介をして、終了時間となりました。


親鸞聖人の法名が【釋親鸞】の三文字なことや【愚禿】とつけることもある親鸞聖人の姿勢についての話では、


集まった皆様が様々なリアクションをされていたのが印象的でした。


ちなみに私の法名は【釋彰和】です。


機会があれば、身近なお坊さんの法名(戒名)を聞いてみると参考になるかもしれません。


正法寺では今年の12月に帰敬式を行いますので、気軽にお問い合わせください。



次回の月一報恩講「行いがわたしを導く時間」は、


7月28日(金)


『仏具を磨こう お荘厳を知る①~お家の仏具、光ってますか?~』


の予定です、皆様のご参加お待ちしております。


※7月は時間の都合上、書写の時間はお休みです。


文責:谷



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2023/5月 月一報恩講『行いがわたしを導く時間』行いがわたしを導く時間2023年05月30日

日差しが強さを増し、夏のきざしを感じる季節。


こんにちは、正法寺法務員の谷です。


5月28日(日) 『カンタン腕輪念珠作り~手作りの念珠ってステキ!~』を行いました。


【ナムアミダブツ】というお念仏と正信偈のお勤めから月一報恩講は始まります。


お勤め後、先月は時間の都合でお休みした書写タイム。


今年のテキストは『書いて学ぶ 親鸞のことば 正信偈』です。


親鸞聖人がおられた時代は、選ばれた人しか書写することが出来なかった書物の数々。


現代ではきっかけさえあれば、どなたでも簡単に行うことができます。


☆ 書写の良いところ! ☆


1.手書きで文字を書く行為が脳の活性化に影響するという研究結果が多い! 


2.お寺という環境も合わさって、静かに心落ち着ける時間ができる! 


3.お勤めで読む正信偈の内容も、テキストを通して学べる! 


坊守が独特の音色のするチベットチャイムを鳴らすのを合図に、


皆様、集中して書写に取り組んでいました。


麦茶とおやつで休憩後、私から念珠についての説明。



「念珠は数珠(じゅず・珠数)ともいい、


 仏前で身なりを整えて合掌・礼拝する際に用いるものです。


 お寺へのお参り、葬儀やご法事のときには必ず持参しましょう。~」


  ※ 『お盆』冊子(2023年度版) 東本願寺出版 より引用



冊子を用いながら、数珠の由来や宗派による差異などを付け加えて話をしました。


いよいよ腕輪念珠作りがスタート。


事前にデザインの見本を用意した今回、色選びや配列の参考になったようです。


しかし、素晴らしいアイディアがあっても、小さな穴に紐を通す作業を前にして、


上手く紐が通せないこともあるわけで、いくつか紐を通す作業をお手伝いしました。


近い将来、私も素直に助けを求めることができるでしょうか。


ありのままの姿を見せてもらえることの大切さを感じ、


あらゆる存在を丸ごと助けるという阿弥陀仏の尊さを改めて痛感。


完成した腕輪念珠はどれもステキで、喜ぶ皆様のお顔が印象的でした。



次回の月一報恩講『行いがわたしを導く時間』は、


6月28日(水)


『真宗門徒の終活ノート~"法名"を生前にいただく?!~』


の予定です、皆様のご参加をお待ちしております。


文責:谷


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2023/4月 月一報恩講『行いがわたしを導く時間』行いがわたしを導く時間2023年05月10日

はじめまして、今年の4月から正法寺でお世話になっている谷と申します。


これからよろしくお願い致します。


4月28日(金) 『ハスワーク[蓮の花作り]~ゆっくり自分と向き合う時間~』を行いました。


毎月28日は親鸞聖人の御命日、その日を縁にお寺に人が集まる光景は、


現代において、とても貴重な事だと感じます。


本堂にいる全員での、お念仏と正信偈のお勤めから月一報恩講は始まります。


お勤め後、住職が『仏教ゆかりの植物図鑑』の紹介と仏典における蓮華の解説、ハスとスイレンの違いクイズ、


蓮作りの際の色選びの参考にと、赤白青黄色と仏教の関係性について話しました。



いよいよ蓮の花作りがスタートすると、経験者も初心者も熱心に作業されていました。


私も参加者の席にお邪魔させてもらい、真似をしながらはじめての蓮の花作りに挑戦。


のり付けする作業は時間泥棒、こだわればこだわるほど沼にはまりそうです。


なんとか完成した頃、皆様の作品も御本尊の前に集まってきていました。



坊守からの「一つひとつどれも味があって、どの花にも良さがあり綺麗」という評価は、


制作過程で御門徒が発した「(良い悪い等を)比べる必要はこの場にない!」との言葉と合わさり、


今回の表題にある『ゆっくり自分と向き合う時間』という言葉に繋がると、私は思いました。


向き合っていた蓮の花こそ、自分そのものなのではないか、ということです。


思い通りにいかなかったり、他の人の方がよく見えたり、


自信が持てず否定されてもいないのに言い訳が出てしまったり。



浄土真宗ではお馴染みの『仏説阿弥陀経』、ご存知の方も多いと思われるこちらの言葉、


【青色青光・黄色黄光・赤色赤光・白色白光】(住職が解説していた色と同じですね)


極楽浄土の蓮の花、それぞれが堂々とそのままの姿で咲き誇っている様を表現している所だと、


私は受け取っております。


『そのままでいい』っと、まるごと引き受けてくれる存在や場所があることをハスワークで感じ取れたなら、


自分自身もまた『そのままでいい』っと、同じように思われている(念われている)ことが見えてくる、


あるいは感じられるのではないでしょうか。



次回の月一報恩講『行いがわたしを導く時間』は、


5月28日(日)


『カンタン腕輪念珠作り~手作りの念珠ってステキ!~』


の予定です、皆様のご参加をお待ちしております。


文責:谷


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2022/12月 帰敬式行いがわたしを導く時間2022年12月21日

12月の月一報恩講「行いがわたしを導く時間」では、正法寺報恩講(帰敬式)を行いました。


今年から報恩講の初日には帰敬式を行うようになりました。


帰敬式とは、お釈迦様の弟子(仏弟子)として生きていくことを誓う儀式です。


帰敬式では、法名をいただきます。


法名とは、生きている間に三宝に帰依し、仏弟子として生きていくことを誓い授かる名のことです。


今回は16名の参加がありました。


住職から各参加者に「おかみそり(剃刀)」があり、


代表者による「誓いの辞」が朗読されました。


法名をいただくとはどういうことなのか住職から御法話がありました。



私も本山から法名をいただいておりますが、なかなかわからないところもありますので、


今回ご参加なさった方やもうお持ちの方と一緒に聞法の道を歩んでいきたいと思います。


文責:木村


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2022/11月 月一報恩講「行いがわたしを導く時間」行いがわたしを導く時間2022年12月19日

今回の月一報恩講は、「東本願寺の報恩講をみんなで観よう」


ということで、本山の報恩講を御門徒のみなさんと一緒に学びました。


最初に住職の方から、正信偈のお勤めの仕方を学びました。


次に木村が本山の報恩講の流れを説明いたしました。


本山・東本願寺の報恩講は一週間で行います。


親鸞聖人の御命日11月28日を最終日として前7日で行います。


普段のお勤めではされない。正信偈の読み方や御伝鈔や坂東曲など報恩講でしか読まれないものを


映像を見ながら学習出来たと思います。


正法寺では、12月5日~8日まで毎年報恩講をしています。


正法寺でも御俗姓や三淘念仏をしていますので、ぜひ参詣ください!


文責:木村


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