真宗大谷派 専念山 正法寺

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よくある質問2016年03月15日 - 「法名」と「戒名」は違いますか?

「法名(ほうみょう)」も「戒名(かいみょう)」も、ともにお釈迦様の教えに帰依する仏弟子としての名前です。

このうち「戒名」は、戒律を守り実践していく出家者の名前で真宗以外の宗派で用いられます。厳しい戒律を守って仏道修行を積むことで、思い通りにならない我が身をどう生きていけば良いのか考えていこうとする求道者の名前と言えます。

これに対し「法名」は、仏法を聞いていく身になるという仏弟子の名のりで、浄土真宗でのみ使われる言葉です。何一つ厳しい戒を守っていく事のできない私たち凡夫が、お念仏を中心とするお釈迦様から脈々と説き継がれてきた教え(法)を聞いていくことで、自らの生き方あり方というものを問うていく求道者となるということです。ですから「法名」(ならびに「戒名」)は、死んでからの名前ではありません。むしろ生きている間に帰敬式を受けて、いただくものです。しかし、生前に帰敬式を受ける機会のなかった人には、亡くなられた時に住職が法名をつけます。法名は、老若男女を問わず釋(しゃく)という文字が名前のあたまについています。それは釈尊の弟子(仏弟子)になったという事を意味します。