日差しが強さを増し、夏のきざしを感じる季節。
こんにちは、正法寺法務員の谷です。
5月28日(日) 『カンタン腕輪念珠作り~手作りの念珠ってステキ!~』を行いました。
【ナムアミダブツ】というお念仏と正信偈のお勤めから月一報恩講は始まります。
お勤め後、先月は時間の都合でお休みした書写タイム。
今年のテキストは『書いて学ぶ 親鸞のことば 正信偈』です。
親鸞聖人がおられた時代は、選ばれた人しか書写することが出来なかった書物の数々。
現代ではきっかけさえあれば、どなたでも簡単に行うことができます。
☆ 書写の良いところ! ☆
1.手書きで文字を書く行為が脳の活性化に影響するという研究結果が多い!
2.お寺という環境も合わさって、静かに心落ち着ける時間ができる!
3.お勤めで読む正信偈の内容も、テキストを通して学べる!
坊守が独特の音色のするチベットチャイムを鳴らすのを合図に、
皆様、集中して書写に取り組んでいました。
麦茶とおやつで休憩後、私から念珠についての説明。
「念珠は数珠(じゅず・珠数)ともいい、
仏前で身なりを整えて合掌・礼拝する際に用いるものです。
お寺へのお参り、葬儀やご法事のときには必ず持参しましょう。~」
※ 『お盆』冊子(2023年度版) 東本願寺出版 より引用
冊子を用いながら、数珠の由来や宗派による差異などを付け加えて話をしました。
いよいよ腕輪念珠作りがスタート。
事前にデザインの見本を用意した今回、色選びや配列の参考になったようです。
しかし、素晴らしいアイディアがあっても、小さな穴に紐を通す作業を前にして、
上手く紐が通せないこともあるわけで、いくつか紐を通す作業をお手伝いしました。
近い将来、私も素直に助けを求めることができるでしょうか。
ありのままの姿を見せてもらえることの大切さを感じ、
あらゆる存在を丸ごと助けるという阿弥陀仏の尊さを改めて痛感。
完成した腕輪念珠はどれもステキで、喜ぶ皆様のお顔が印象的でした。
次回の月一報恩講『行いがわたしを導く時間』は、
6月28日(水)
『真宗門徒の終活ノート~"法名"を生前にいただく?!~』
の予定です、皆様のご参加をお待ちしております。
文責:谷
はじめまして、今年の4月から正法寺でお世話になっている谷と申します。
これからよろしくお願い致します。
4月28日(金) 『ハスワーク[蓮の花作り]~ゆっくり自分と向き合う時間~』を行いました。
毎月28日は親鸞聖人の御命日、その日を縁にお寺に人が集まる光景は、
現代において、とても貴重な事だと感じます。
本堂にいる全員での、お念仏と正信偈のお勤めから月一報恩講は始まります。
お勤め後、住職が『仏教ゆかりの植物図鑑』の紹介と仏典における蓮華の解説、ハスとスイレンの違いクイズ、
蓮作りの際の色選びの参考にと、赤白青黄色と仏教の関係性について話しました。
いよいよ蓮の花作りがスタートすると、経験者も初心者も熱心に作業されていました。
私も参加者の席にお邪魔させてもらい、真似をしながらはじめての蓮の花作りに挑戦。
のり付けする作業は時間泥棒、こだわればこだわるほど沼にはまりそうです。
なんとか完成した頃、皆様の作品も御本尊の前に集まってきていました。
坊守からの「一つひとつどれも味があって、どの花にも良さがあり綺麗」という評価は、
制作過程で御門徒が発した「(良い悪い等を)比べる必要はこの場にない!」との言葉と合わさり、
今回の表題にある『ゆっくり自分と向き合う時間』という言葉に繋がると、私は思いました。
向き合っていた蓮の花こそ、自分そのものなのではないか、ということです。
思い通りにいかなかったり、他の人の方がよく見えたり、
自信が持てず否定されてもいないのに言い訳が出てしまったり。
浄土真宗ではお馴染みの『仏説阿弥陀経』、ご存知の方も多いと思われるこちらの言葉、
【青色青光・黄色黄光・赤色赤光・白色白光】(住職が解説していた色と同じですね)
極楽浄土の蓮の花、それぞれが堂々とそのままの姿で咲き誇っている様を表現している所だと、
私は受け取っております。
『そのままでいい』っと、まるごと引き受けてくれる存在や場所があることをハスワークで感じ取れたなら、
自分自身もまた『そのままでいい』っと、同じように思われている(念われている)ことが見えてくる、
あるいは感じられるのではないでしょうか。
次回の月一報恩講『行いがわたしを導く時間』は、
5月28日(日)
『カンタン腕輪念珠作り~手作りの念珠ってステキ!~』
の予定です、皆様のご参加をお待ちしております。
文責:谷