真宗大谷派 専念山 正法寺

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寺だより

2023/4月 月一報恩講『行いがわたしを導く時間』行いがわたしを導く時間2023年05月10日

はじめまして、今年の4月から正法寺でお世話になっている谷と申します。


これからよろしくお願い致します。


4月28日(金) 『ハスワーク[蓮の花作り]~ゆっくり自分と向き合う時間~』を行いました。


毎月28日は親鸞聖人の御命日、その日を縁にお寺に人が集まる光景は、


現代において、とても貴重な事だと感じます。


本堂にいる全員での、お念仏と正信偈のお勤めから月一報恩講は始まります。


お勤め後、住職が『仏教ゆかりの植物図鑑』の紹介と仏典における蓮華の解説、ハスとスイレンの違いクイズ、


蓮作りの際の色選びの参考にと、赤白青黄色と仏教の関係性について話しました。



いよいよ蓮の花作りがスタートすると、経験者も初心者も熱心に作業されていました。


私も参加者の席にお邪魔させてもらい、真似をしながらはじめての蓮の花作りに挑戦。


のり付けする作業は時間泥棒、こだわればこだわるほど沼にはまりそうです。


なんとか完成した頃、皆様の作品も御本尊の前に集まってきていました。



坊守からの「一つひとつどれも味があって、どの花にも良さがあり綺麗」という評価は、


制作過程で御門徒が発した「(良い悪い等を)比べる必要はこの場にない!」との言葉と合わさり、


今回の表題にある『ゆっくり自分と向き合う時間』という言葉に繋がると、私は思いました。


向き合っていた蓮の花こそ、自分そのものなのではないか、ということです。


思い通りにいかなかったり、他の人の方がよく見えたり、


自信が持てず否定されてもいないのに言い訳が出てしまったり。



浄土真宗ではお馴染みの『仏説阿弥陀経』、ご存知の方も多いと思われるこちらの言葉、


【青色青光・黄色黄光・赤色赤光・白色白光】(住職が解説していた色と同じですね)


極楽浄土の蓮の花、それぞれが堂々とそのままの姿で咲き誇っている様を表現している所だと、


私は受け取っております。


『そのままでいい』っと、まるごと引き受けてくれる存在や場所があることをハスワークで感じ取れたなら、


自分自身もまた『そのままでいい』っと、同じように思われている(念われている)ことが見えてくる、


あるいは感じられるのではないでしょうか。



次回の月一報恩講『行いがわたしを導く時間』は、


5月28日(日)


『カンタン腕輪念珠作り~手作りの念珠ってステキ!~』


の予定です、皆様のご参加をお待ちしております。


文責:谷


ハスワーク2023.jpg